宵宮では、午前中各地区を巡行した屋台が昼過ぎより旧中村駅前に集結し、中村町商店街、中村町祇園神社宮入、茂利地区内、茂利大歳神社宮入、夜の巡行と天神郷内を3台の屋台が連なって巡行します。天神社では、幟建てや幕の飾り付けが行われるとともに、拝殿に飾り付けられた神輿が据えられます。かつては、当番の村役員と共に一夜を明かされていました。夜の巡行では、ゑびすや百貨店前で屋台の電飾点灯式が行われた後、中村町商店街から旧中村駅前へと連なって巡行し、各集落へ帰村します。
中村町商店街(宵宮13:00ごろ)
中村町神社祇園社への宮入り(宵宮14:00ごろ)
茂利地区内の巡行(宵宮15:00ごろ)
茂利大歳神社への宮入り(宵宮16:00ごろ)
ゑびすや百貨店までの電飾点灯(宵宮19:00ごろ)
本宮では、奥中公民館前に屋台が集結し、奥中地区内を通って天神社に向かいます。屋台は正午頃から天神社に宮入をします。屋台が境内に据えられると、神輿の渡御が行われ、屋台はそれに続いて一度下向します。神輿が御旅所に参拝し、鳥居下での神事が終わり還御されると、屋台が再び宮入します。その後もち投げが行われ下向することになります。
翠明湖(糀屋ダム)湖畔道路で休憩 (本宮11:30ごろ)
屋台宮入 (本宮12:00ごろ)
参道を進む屋台
1回目の宮入り
【宮入りのみどころ】拝殿前で差し上げられた屋台は、「天下泰平」と呼ばれる囃子を唄い上げ、氏子の安全と五穀豊穣、国家繁栄を祈ります。その後、祇園囃子を唄いながら境内を練り回ります。
神輿渡御・御旅行列(本宮12:45~)
御旅所への参拝
屋台の下向神輿渡御・御旅行列(本宮12:45~)
鳥居下での神事
【宮入りのみどころ】屋台が据えられると拝殿では神事が執り行われ、御神体が神輿へ遷されます。境内に神輿が出され、宮総代・神官・頭人らが列をなし、神輿の渡御がおこなわれます。屋台も神輿の後に引き続き、新緑の木立の中を通って一度下向します。 北山麓の御旅所に参拝した一行は鳥居下で神事が執り行われます。屋台もこのときは太鼓を鳴らすのを止め、厳かな雰囲気に包まれます。
神輿の還御と二度目の屋台宮入 (本宮13:30ごろ)
下向(本宮15:00ごろ)
境内でもち投げが行われると、屋台の下向が始まります。ダムの湖畔道路を通り、奥中地区内を巡行し、奥中地区境で、3ヶ村の屋台の打ち別れが行われます。
現在は、本宮1日で神事を済ませますが、昭和30年代前半頃までは安田稲荷神社の秋季例大祭のように「宵祭り」の形式を取っていました。宵宮の日、旧中村駅前に集結した屋台は、そのまま天神社へ向かい宮入を行いました。境内では屋台に梁掛けをし、青年が夜警を行い一夜を明かしたといいます。そして、本宮に神輿の渡御・還御が行われ、再び屋台の宮入が披露されていたそうです。