令和6(2024)年
曽我井(そがい)屋台は昭和29(1954)年に総新調されました(注1)。4月24日・25日に挙行された中町町制施行30周年記念行事および徳畑天神社菅公1050年祭にあわせて新調されました。先代屋台は、赤い布団屋根の一回り小さな屋台であり、昭和29年から昭和40年頃まで多可町中区岸上の秋葉神社春季例大祭に練り出されました。曽我井地区は古くから播州織りの工場が数多く存在しており、この屋台が新調された昭和29年頃は『ガチャ万』と呼ばれ非常に好景気でした。地区を挙げての新調で金具から刺繍・彫物に至るまで、当時の最高傑作でそろえられています。(注2)。
平清盛
宮島大鳥居
弁財天
金具類は竹内錺金具師(揖保郡)が手がけ、梵天は屋台前後が『飛龍』、左右が『唐獅子』となっています。水切り金具や井筒にも意匠が工夫されています。水切り金具では、屋台前後には『平清盛と安芸宮島弁財天』、側面には『阿吽の龍』が飾り付けられています。また、『九尾の悪狐退治』が中段(下裏甲)および井筒通しに取り付けられています。水切り四隅には稲荷宝珠の紋が飾られています。
狭間は三代目松本義廣(飾磨)の作です。三代目松本師の作品は播州各地に数多く残されていますが、曽我井屋台の狭間はその中でも最高級に精巧な仕上がりとなっています。場面は『鶴岡八幡宮放生会』『天の岩屋戸の変』『神功皇后』『本能寺の変』です。
水引幕は『西塔鬼若丸鯉退治・素戔鳴尊大蛇退治・隠岐次郎左衛門鷲退治・和唐内鄭成功虎退治』の退治物が刺繍され、昼提灯は『阿吽の龍』となっており、ともに絹常(加東市)の作となっています。
これまでに金具類の再メッキ(昭和60(1985)年)や銀綱の新調(平成22(2010)年)など何度かの修繕が施され、今日に新調時の姿を伝えています。
注1:リニューアル前の弊サイトでは「昭和25(1950)年4月の織物祭りにあわせて新調」と長らく紹介してきましたが、これは誤りです。大変失礼しました。申し訳ありません。
注2:管理人の聞き取りでは、新調時納入された屋台の布団張りの布地を地区内で製造されたベルベット生地に取り替えた、との逸話を聞き及んでいます。また、新調屋台で参加した菅公1050年祭では、今日の電飾の元祖となる蛍光灯による間接照明を披露され注目を集めました。
水切り四隅の稲荷宝珠(火焔宝珠)
井筒通し金具:九尾の悪狐退治
鶴岡八幡宮放生会
天の岩屋戸の変
神功皇后
本能寺の変
水引幕:鯉退治
水引幕:虎退治
令和6年(2024年)本宮
令和6年(2024年)本宮
令和5年(2023年)
雨の中での下向となった。
LEDの普及に伴い電飾を刷新する地区が増えてきましたが、曽我井では屋台本体に配線などを這わさずに、高欄からの蛍光灯による間接照明を維持されています。
令和5年(2023年)本宮
令和5年(2023年)本宮
令和5年(2023年)宵宮
奥の宮再建50周年記念大祭
宵宮での宮入り
令和5年(2023年)宵宮
奥の宮再建50周年記念大祭
宵宮での宮入り
令和4年(2022年)
コロナ禍により3年ぶりの宮入り
降りしきる雨の中催行された。
宵宮は村廻りのみを短縮実施
台車をつけての宮入り、境内での据え置き無し、と大きく行程をかえて催行された。
令和4年(2022年)3月
コロナ禍により稲荷神社への宮入りが2年続けて中止された。
乗り子を経験できなかった6年生のために、地区の氏神である大年神社春季例祭にあわせて練り出された。
令和元年(2019年)
台風接近に伴い、祭礼日を一日ずらして催行
令和元年(2019年)
台風接近に伴い、祭礼日を一日ずらして催行
平成30年(2018年)
台風接近に伴い、祭礼日を一日ずらして催行
平成29年(2017年)
平成28年(2016年)
平成28年(2016年)
平成27年(2015年)
平成27年(2015年)
平成26年(2014年)
平成26年(2014年)
平成25年(2013年)
平成25年(2013年)