徳畑天神社は、御祭神に天御中主神(あまのみなかのぬしのかみ)・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・神産霊神(かみむすびのかみ)・菅原道真公(すがわらのみちざね)の天神三座お奉りしています。境内には末社として、素戔嗚尊神社・大己貴神社が奉られています。古来は、奥中熊野神社十二座の中に奉られていましたが、久安期(1145年~)、時の領主、源三位頼政が十二座のうち天神三座を尊崇し、奥中大姫山に遷宮され天神社を建立されました。文永4(1267)年、社殿が炎上し、この地の農夫・久兵衛が炎の中からご神体を運び出し、その夜の霊夢によって現在の地に遷宮したと伝えられています。以来数度にわたり、本殿・随神門・鳥居の改修を行い現在に至っています。本殿は明和2(1764)年に再建されました。本殿の彫刻は見事なもので、繊細な籠彫りを見ることができます。また、参道入り口の木製大鳥居は、嘉永3(1850)年の菅公950年祭で改築されました。また境内も昭和29(1954)年の菅公1050年祭で拡張され現在のような姿となりました。学問の神として地元の崇敬が厚く、巴流会(巴流小学校、現中町南小学校の前身のひとつ)の生徒らが明治期に奉納した絵馬をはじめとして、拝殿内に多くの寄進物をみることがでます。
氏子は、多可町中区天神郷の奥中・茂利・徳畑・中村町の4地区となっています。旧来の祭礼日は4月24日・25日でした。現在は、前後の土日となっています。